立ち退き住民向けの移転先として建設されたホーチミン市内のマンション3か所が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者を治療するための仮設病院として使用されることになった。
![]() (C) tuoitre |
仮設病院3か所では、無症状または症状が軽い患者の治療を中心に行う。病床数は合わせて8000床となっている。
このうち、12区タントイニャット街区のマンションでは、5日午後から患者の受け入れを開始した。10階建ての2棟で2000人の収容が可能。また、ホーチミン市直属のトゥードゥック市とビンチャイン郡のマンション2か所では、それぞれ3000人を収容でき、7日から患者の受け入れを開始している。
市当局はこれに先立ち、6月下旬からトゥードゥック市にあるベトナム国家大学ホーチミン市校(VNUHCM)の学生寮を仮設病院(4000床)として使用している。
市保健局によると、市内の新型コロナ感染者の約80%は無症状または症状が軽い患者とされている。4月末から広がった第4波の市中感染者数は7日午後までに1万9000人以上に増加。特にホーチミン市は第4波の市中感染者数が8000人を超え、省・市別で最多となっている。