資源環境省環境総局によると、このほどベトナムの4つの国立公園と保護区が新たにASEAN遺産公園として認定された。
(C) Dan Tri, ブークアン国立公園 |
今回認定されたのは、◇ブークアン(Vu Quang)国立公園(北中部地方ハティン省)、◇ビドウプ・ヌイバー(Bidoup Nui Ba)国立公園(南中部高原地方ラムドン省)、◇ローゴー・サーマット(Lo Go - Xa Mat)国立公園(東南部地方タイニン省)、◇ゴックリン(Ngoc Linh)自然保護区(南中部高原地方コントゥム省)の4か所。
ラオスのパークセーで21日から25日にかけてASEAN遺産公園会議が開催され、域内諸国で新たに9つの国立公園がASEAN遺産公園に認定された。会議はASEAN生物多様性センター(ACB)とラオスの農業林業省林業局がホストとなり、「ASEAN遺産公園35周年記念―遺産公園とコミュニティのための持続的な革新と開発」をテーマに協議が行われた。
ベトナム国内ではこれまでに6か所がASEAN遺産公園に認定されている。今回4か所が追加されたことにより、ベトナムでは域内で最多となる10の国立公園と保護区がASEAN遺産公園に認定されたことになる。
過去に認定されたベトナムのASEAN遺産公園は以下。
◇バーベー(Ba Be)自然保護区(東北部地方バクカン省):2003年
◇ホアンリエン(Hoang Lien)国立公園(西北部地方ラオカイ省):2003年
◇コンカーキン(Kon Ka Kinh)国立公園(南中部高原地方ザライ省):2003年
◇チューモムライ(Chu Mom Ray)国立公園(南中部高原地方コントゥム省):2003年
◇ウーミントゥオン(U Minh Thuong)国立公園(南部メコンデルタ地方キエンザン省):2012年
◇バイトゥーロン(Bai Tu Long)国立公園(東北部地方クアンニン省):2016年
ASEAN遺産公園の認定は、域内の重要かつ歴史文化において価値が高い多様性のある生態系の保護、域内における人々の自然保護の意識向上を目的として2003年から展開されている。
環境総局は域内で最多のASEAN遺産公園を有する国となったことについて、これまでのベトナムの努力の証であり、域内の環境保護における国家の威信や役割の重要性を高めることへの一助となったと評価した。