ホーチミン市トゥードゥック区ビンチエウ街区で10日午後6時ごろ、配車アプリ「グラブ(Grab)」の制服を身につけた男性が首を切られて倒れているのが発見された。現場は空き地沿いの人気のない道路で、日が沈むと真っ暗闇になる。
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被害に遭ったのは、D・H・Mさん(46歳、南中部沿岸地方フーイエン省出身)。Mさんは客を装った強盗に襲われ、バイクも盗まれたものとみられる。バイクは見つかっていない。
Mさんによると、東南部地方ビンズオン省ジーアン町を走行していたところ、道端に立っていた男に呼び止められ、ビンチエウ工業団地まで乗せるよう頼まれたという。
男に襲われた後、幸いMさんは現場を通りかかった地元住民に発見され、病院に救急搬送された。応急処置を施された後、命に別状はないことが確認された。
監視カメラの映像には、不審な男がMさんのバイクを運転してビンズオン省方面に向かう様子が映っていた。ビンチエウ街区警察はジーアン町警察と協力し、14日昼にジーアン町アンビン街区の貸し部屋でMさんの首を切ったとされるゴ被告(北中部地方ゲアン省出身)を逮捕した。
今回の事件を受けて、ホーチミン市9区在住のL・Q・Tさん(男性)は13日、Mさんが入院中のトゥードゥック病院を訪れてMさんに新しいバイクをプレゼントした。Tさんは「自分も同じ境遇に立たされたことがある。バイクが生計に役立つと嬉しい」と語った。