妻にする女性の家で3年過ごした後で結婚できる
タイ族の男性が妻をめとるには、非常に長い試用期間を経なければならない。まず男性は、いずれ自分の妻となる女性の家の客間で3か月暮らす。この時男性が持ち込むことを許されるのは、仕事をするためのナイフのみ。3か月後、女性の両親の許可が得られれば、男性は自分の家に戻り、自分の両親に報告する。そして男性は贈り物を持って再び女性の家に行き、そこでさらに3年間暮らした後、正式に結婚式を行うことができる。結婚式が終わると、新郎は引き続き新婦の家に1年から10年住み、その後儀式を行って初めて妻を自分の家に連れて帰ることが許される。
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妻にしたい女性の尻を叩く
東北部ハザン省に住むモン族の男女にとって、年末に開かれる市場は互いを知り合い、結婚相手を決めるまたとない機会だ。男性は意中の女性に視線を送り、女性も視線でそれにこたえる。その後女性は走って逃げ、男性がその後を追いかける。そして男性は、周囲の人が見守る中で女性のお尻を軽く叩く。この行為は、その女性がもうすぐ男性の妻になることを意味している。
同姓の人と結婚してはならない
西北部に住むモン族の人々は、同じ姓の人は同じ祖先を持つと考えている。このため、どれほど遠縁であっても、同姓の者同士が結婚することは許されない。
女性が「婿取り」を申し込む
東北部タイグエン省に住むチュールー族やコホー族の間には、女性が「婿取り」を申し込む風習があり、通常3月いっぱい行われる。女性は深夜に男性の家を訪れ、結婚を申し込む。結婚が決まると、女性側が多額の持参品を男性側に渡し、婚礼費用も負担しなければならない。