ハノイ市カウザイ区のグエン・カー・チャック小学校で、タ・ティ・ビック・ゴック校長の主導によりさまざまな不正が行われていたことが、カウザイ区の査察で判明した。
それによると、2004年11月から2005年10月までの間、同校では生徒400人分の1日の給食費220万ドン(約1万6000円)のうち50万ドン強(約3600円)をプールし続けて裏金にしていた。このため、本来は生徒1人当たり5500ドン(約40円)あるはずの給食費が3400ドン(約24円)しかなかったことになり、生徒が給食から十分な栄養を取ることができていなかった疑いが強まっている。2005年10月時点の裏金の総額は約2300万ドン(約17万円)だった。また、この件にはゴック校長をはじめ、経理や給食の担当者らも関わっていた。
地元人民委員会によると、ゴック校長には他にもさまざまな問題が取りざたされており、付け届けや迷信行為の強要を行ったとして一部の教員らから訴えられているという。しかし、上記の査察結果が出てから2カ月が過ぎても、ゴック校長は2000万ドン(約14万円)を返還したのみで、今のところなんらの処分も受けていない。