石破茂内閣総理大臣は28日午後、ファム・ミン・チン首相とともに、日越企業が会するハイテク・グリーントランスフォーメーション(GX)・半導体分野における高付加価値産業創出に向けた日越協力フォーラムに参加した。

(C) 外務省

　グエン・バン・タン財政相による開会の挨拶の後、産業の高付加価値化をテーマに、日越企業の双方からプレゼンテーションが行われた。

　プレゼンテーションを受け、石破首相は、世界経済の不透明性が増している中、サプライチェーンで密接に結びついている日本とベトナムにとって、こうした状況は共に協力して産業の高度化に取り組むチャンスとも言えるとした。さらに、ベトナム産業を高度化し、外的なショックに対する強靱性を高めることが、両国にとって利益であり、人材育成と脱炭素化を含め、産業の高度化に官民一体で取り組んでいくと述べた。

　また、石破首相は日本とベトナムで進行中の取り組みを紹介し、官民協力を含めた協力をさらに重層化し、日本とベトナム双方に裨益する、より強固な関係を共に築いていきたいとした。

　このほか、日本とベトナムの企業と関係機関による協力案件の紹介が両首脳に対して行われた。