(C) vnexpress 写真の拡大. |
東南アジア競技大会連盟(SEAGF)とASEAN各国のオリンピック委員会のオンライン会合が開かれ、第31回東南アジア競技大会(SEA Games 31)を来年に延期する案について話し合った。会合では各国から同案を支持する声が多数あがった。
「東南アジアのオリンピック」と称されるSEA Gamesは、2年に1度開催されるスポーツの祭典で、今大会で第31回目を迎える。今大会はベトナム・ハノイ市を開催地として2021年11月末に開幕する予定だったが、ホスト国を務めるベトナムが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行状況が国内と域内で複雑化していることを理由に、来年への延期を提案していた。
ベトナムでは4月末に新型コロナの国内第4波が発生し、現在も市中感染が広がりを見せている。これはASEAN各国でも同様で、参加するアスリートたちのトレーニングに影響を与えているだけでなく、大会を商業的に成功させることも非常に困難な状況となっている。
大会に参加する選手・コーチ・スタッフら約2万人と訪れる観客の医療面での安全を確保することも重要であり、現状では開催不可能との判断が下された。1959年に始まったSEA Gamesの歴史の中で、大会が予定通りに開催出来なかったのは、1963年のカンボジア大会以来2度目のこと。この大会はカンボジアの情勢不安ににより中止となった。