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スマホゲーム「伝説対決-Areana Of Valor-(アリーナ・オブ・バラー=AOV)」の世界大会「Arena of Valor World Cup 2019(=AWC 2019)」が14日に南中部沿岸地方ダナン市のティエンソンスタジアムで開催され、ベトナムチームが強豪の台北チームを下して念願の初優勝を果たした。
ベトナムでeスポーツの世界大会の決勝が行われたのは今回が初めて。さらに、eスポーツの世界大会でベトナム代表が優勝したのもこれが初めてとなった。
ベトナムチームは、2018年に開催された「Arena of Valor International Championship 2018(AIC 2018)」で惜しくも台北チームに敗れており、今回はこの雪辱を果たしたかたちだ。
今大会、ベトナムチームは準決勝で苦戦しながらもタイを下し、決勝でライバルの台北チームと当たった。台北チームには過去12回にわたりMVPを獲得した選手もおり、この選手も「80%勝てる」と自信をみせていたが、第1戦でベトナムチームが有利に立ち、相手チームに不安がよぎった。
第2試合ではベトナムが敗北。その後も両者ともに譲らず、大きなプレッシャーの中で最終的にベトナムチームが台北チームを下した。ベトナムチームには、優勝カップと46億VND(約2200万円)の賞金が贈られた。
ティエンソンスタジアムはこれまで数々の熾烈な戦いが繰り広げられてきた、ベトナムのeスポーツの「聖地」ともされる場所。選手たちにとって今回の勝利は、母国の聖地で手にした世界大会初優勝という大きな意味を持つこととなった。
この日、ベトナムチームの1人、スアン・バック(Xuan Bach)選手の両親も応援にかけつけた。当初、両親は末っ子のスアン・バック選手がeスポーツに熱中していることを認めていなかったが、スアン・バック選手の数々の勝利を目にし、次第に納得するようになったという。
なお、今大会には、タイ、日本、インドネシア、マレーシア、北米、台北、中国などが出場していた。2019年11月にフィリピンで開催される東南アジア競技大会(SEA Games)でも「伝説対決-Areana Of Valor-」の競技が行われる。
これに先立つ2018年、インドネシアで開催された第18回アジア競技大会(ASIAD2018)でeスポーツが公開競技として採用され、ベトナムは全6種目に出場。このうち、「伝説対決-Areana Of Valor-」の種目では3位に入り、銅メダルを獲得している。