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ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)は7月5日に、ベトナム1部ホアン・アイン・ザライ(HAGL)所属の同国代表FWグエン・コン・フオン(24歳)の獲得を発表し、ホーチミン市で契約調印式を行った。1年間の期限付き移籍で、背番号は15番に決まった。
グエン・コン・フオンは2016年にJ2水戸ホーリーホックに期限付き移籍。水戸では怪我で出遅れたこともあって出場機会に恵まれず、1シーズンで帰国。その後は、Vリーグで課題だったフィジカル面を強化し、2018年には12得点の活躍。ベトナムA代表とU-23代表でもエースとしてチームを引っ張り、AFCアジアカップでも際立った動きを見せて、チームのベスト8進出に貢献。
今季開幕前には、韓国1部仁川ユナイテッドに期限付き移籍していたが、チームが最下位に沈む中で相次いで指揮官が交代し、グエン・コン・フオンも出場機会が激減。6月に仁川との契約を早期解除してヨーロッパを中心に移籍先を探していたが、今回、新シーズンに向けた補強を進めるシント=トロイデンに入団する運びとなった。
入団会見でグエン・コン・フオンは、「シント=トロイデンの一員となり、ベルギーリーグでプレーすることが決まって幸せです。これは自分のプロサッカー人生にとって大きな転機。全力で練習に取り組んで試合に出たいと思います。これまでに色々な国に行ったことがあるので、異なる文化も身近にありましたし、食事も慣れていますので、生活面はあまり心配していません。」
「ヨーロッパで何度か親善試合をしたことがありますが、私たちのチームは彼らに劣っていませんでした。ヨーロッパのサッカーは現代的です。下部組織時代にフランス出身のギヨム監督のもとでサッカーをしてきましたから、新しいチームのスタイルにも馴染めると思っています。」と語った。
調印式に参加したシント=トロイデン立石敬之CEOは「彼のことは水戸時代から知っており、今年のアジアカップのプレーも観て、良い選手であることは知っていました。試合に出るためには、彼自身の努力が必要ですが、まずはヨーロッパのサッカーに慣れることが重要です。背番号の15番は、昨季シント=トロイデンでプレーした日本代表の鎌田大地がつけていた番号です。彼は昨季15ゴールを決めました。グエン・コン・フオンも同じアジアの選手として、同様の活躍を見せて欲しいという期待を込めて15番を託しました。」と述べた。
なお、グエン・コン・フオンは近く渡欧してメディカルチェックを受ける予定。今季のベルギーリーグは7月26日に開幕。シント=トロイデンは27日にムスクロンと初戦を戦う。
記事提供:ベトナムフットボールダイジェスト+