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EURO2012で国中のサッカーファンが盛り上がった6月中、サッカーベトナム代表の国際親善試合3試合が行われた。結果は中国戦0-3、香港戦2-1、モザンピーク戦1-0の2勝1敗。この3試合でベトナム代表が現在直面する問題が浮き彫りになった。ボンダーが報じた。
1.得点力不足
ファン・タイン・フン監督が今回召集した選手でフォワード登録は、◇レ・コン・ビン、◇グエン・ベト・タン、◇グエン・アイン・ドゥックの3選手のみ。3選手は試合中、多くの得点チャンスがあったにもかかわらず、それを活かすことが出来なかった。特に、代表キャップ数51を数えるビン選手は、最近の6試合ノーゴールと不調に喘いでいる。
2.お粗末な守備
この3試合のなかで代表チームは、過去数年で最も不安定な守備を見せた。プレッシングは弱く、個々のミスもあり、ゴール前は常に危険な状態にあった。中盤の選手は状況判断のミスが目立ち、連携不足も露呈した。
3.不安定な左サイド
安定した右サイドに比べて、左サイドは攻守共に不安定で、攻め込まれる場面が多かった。守備を安定させるため、数名の選手を入れ替えたが結果は同じだった。
4.見つからないスタイル
ベトナムサッカーのスタイルは、◇システム理解、◇連携、◇ショートパス、◇アジリティーに基づく。システムの共通理解には、チーム練習に時間を費やすことが不可欠なのは言うまでもない。しかし、3試合を見る限り、監督は未だに目指すべきサッカーを見つけていないようだ。選手選考と起用法にも疑問が残る。
5.メンタル面の準備不足
ファルコ・ゲッツ前監督の更迭後、監督不在の時期が続いたこともあり、長らく代表チームの国際試合が組まれていなかったことが各選手のメンタルに影響を及ぼした。チームとしての纏まりに欠ける場面も見受けられた。
年末には、東南アジアナンバーワンを決定するAFFCUP2012(東南アジアサッカー選手権)が控えている。この一大イベントを前に大きな課題が山積みとなっている。