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「自分の好きなことで初めてステージに上がり、自分の内面にも変化がありました。おかげで高校1年生と2年生の2年間で自信がつき、よりポジティブな方向に大きく変わることができました」とマイさんは語る。
高校3年生の年度初めの始業式では、マイさんは自らステージに上がり、先生や生徒たちの前で歌を歌った。半袖のアオザイを着て、小さな手でマイクを挟み、自信にあふれて歌うマイさんの姿がSNSで拡散されると、大きな注目を集めた。すると、どうやってペンを持って文字を書くのだろうか、と多くの人が興味津々でコメントを書き込んだ。
これがきっかけで、マイさんは小さな両手でペンを挟んで熱心に文字を書く動画をSNSに投稿し、多くの人に感動を与えた。見知らぬ人たちから心のこもったコメントをもらったマイさんは驚き、感謝の気持ちを伝えた。マイさんは、自分の物語と姿がこんなにも多くの人々の力となり、人々の心を温かくさせることができるとは思ってもいなかった。
マイさんはホーチミン市の大学に進学したいと考えている。それが叶えば、母親のニョーさんも一緒にホーチミン市に行き、引き続き娘をサポートするつもりだという。
「娘がどこに進学するとしても、一緒について行きますよ。娘が熱心に勉強している姿を見ると、世話をする力がわいてくるんです」とニョーさんは語った。
マイさんのクラス担任であるラム・ホン・チュックさんは「マイさんはクラスで唯一の身体障がい者ですが、とても自信に満ちていて、よく芸術活動に参加し、学業成績も優秀です。クラスメイトたちはマイさんのことが大好きで、彼女の学校での生活を自主的に手伝っているんです」と教えてくれた。