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集めた卵は発泡スチロールの箱に入れ、孵化させる。およそ15日で卵の色が白から黒に変わり、タニシが孵化する。次に、タニシの赤ちゃんを15日ほど水槽に入れ、豆粒くらいの大きさになったら種貝として出荷するか、引き続き2~3か月かけて育てて食用のタニシとして出荷する。
現在、ベトさんが養殖したタニシは、クアンナム省、南中部沿岸地方クアンガイ省、ダナン市、北中部地方トゥアティエン・フエ省、同クアンチ省など、多くの省・市で消費されている。
タニシの価格は時期によって異なるが、食用のタニシは1kgあたり7万~10万VND(約410~590円)、種貝は1kgあたり200万~300万VND(約1万1800~1万7700円)、卵は70万~130万VND(約4100~7700円)となっている。
繁忙期には1日あたり3kg余りの卵を集めることができ、およそ250万~300万VND(約1万4800~1万7700円)で売れる。また、食用のタニシは年間3t以上を出荷している。こうしてベトさんは、すべての経費を差し引いて月平均で約4000万VND(約23万7000円)を稼ぎ、年間の利益は5億VND(約300万円)近くになる。
ベトさんによれば、タニシの養殖という仕事は安定した収入を得られるだけでなく、妻や子供と過ごす時間を増やすことにもつながっているという。
今後の計画についてベトさんは、近々養殖の規模を拡大するほか、タニシを加工して缶詰にし、スーパーマーケットで販売したいと考えているのだそうだ。