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トゥアンさんによれば、トレーナーが最も苦労するのは、学習能力の低い犬に出会ったときだという。その場合、トレーナーは忍耐強く懸命に飼い主に詳細を説明し、段階的に訓練を積み重ねていかなければならない。
「本当に犬が好きなら、この仕事を長く続けられるでしょう。犬がこちらの愛情を感じてくれれば、訓練はより楽になります。今でもよく覚えているのは、何年も前に訓練した犬が、後で再会したときに尻尾を振ってくれたことですね」とトゥアンさんは話す。
トゥアンさんは以前チェコに留学していたが、起業するためにベトナムに帰国した。そして2018年、ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアを相棒に連れて、ダクラク省で犬訓練場を開いたのだった。
「チェコでこの仕事に触れる機会があり、可能性を秘めたすごい仕事だと思ったんです。当時、8億VND(約490万円)を元手に広さ3haの犬訓練場を開き、訓練とドッグホテルを始めました」とトゥアンさん。
仕事が増えるにつれ、トゥアンさんは犬の訓練という仕事を、プロのスポーツ競技にしていこうと決めた。そして2024年4月、トゥアンさんは、米国やオーストラリア、インド、ベトナム、マレーシアなど各国から参加者を集め、ホーチミン市でドッグスポーツ大会を開催し、成功を収めたのだった。