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ドーさんは痩せこけて肌も青白い。早くに結婚・出産し、必死で働いているせいで、実際の年齢よりも老けて見える。夫のダオさんも小柄で痩せこけ、子供も栄養失調で発育が不十分だ。
「早くに結婚することが、こんなに大変だなんて思いませんでした。私も夫も結婚手続きをしていないので、もうすぐ3歳になる息子もまだ出生証明書がないんです」とドーさんは今にもこぼれ落ちそうな涙をこらえて話す。
プーニー村人民委員会によると、10年前の村内の児童婚の割合は45%だったという。現在、30%の夫婦が30代で祖父母になっている。2023年にプーニー村では60組が結婚手続きを行い、このうち13組は児童婚だった。注目すべきは、13組のいずれも、年齢差はなく夫も妻も若いという点だ。
プーグア地域では最近、こんな事件もあった。家族に恋愛を禁止された13歳の少女が、有毒な葉っぱを食べて救急搬送されたのだという。少女は中学3年生(日本の中学2年生に相当)で、同じ郡の少年に恋をした。
しかし、両親は2人がまだ幼いことを理由に反対し、学業を優先させるように言い聞かせた。少女は泣きじゃくり、飲食もせずに部屋に閉じこもってしまった。
少女は、結婚を認めてくれないのであれば、自分の真実の愛を証明するために自殺する、両親は後悔すればいい、と何度も両親を脅した。そして、早朝に森に行って葉っぱを採り、実行に移してしまったのだ。
児童婚の連鎖は、プーグア地域だけの問題ではない。プーニー村のカーノイ地域は、ムオンラット郡の中で児童婚の割合が2番目に高い地域となっている。この地域でも、30代の夫婦の30%にすでに孫がいる。