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全身に色を塗り、長時間じっと立っているのは楽な仕事ではないが、収入が高いことから多くの若者がアルバイトとして「スタチューパフォーマンス」の仕事をしている。
チャン・トゥエット・バンさん(女性・23歳)によると、パフォーマンスで施した全身のペイントが消えるまでに2~3日はかかるという。バンさんは以前、ファッションモデルが本業だったが、スタチューパフォーマンスがおもしろくなり、2018年にモデルの仕事を辞めた。
「最初は、スタチューパフォーマンスは副業で、学費を稼ぐためのアルバイトだったんですが、徐々にハマってしまいました」とバンさん。今は会社員が本業だが、時間があるときはスタチューパフォーマンスの仕事も受けている。
スタチューパフォーマンスは「生きた彫像」として全身にペイントを施して彫像になりきり、何時間も静止するという路上パフォーマンスで、ヨーロッパなどを中心に世界中で人気がある。ベトナムではまだ真新しく、新商品・新サービスの発表会や路上パフォーマンス、商業施設などで目にする。
バンさんによると、彫像になりきるには、外見の美しさ、人目を引くこと、高い忍耐力が求められるほか、肌が塗料や化学物質に敏感でないことも必要だという。肌が敏感だと、ペイントをするとパフォーマンス中にかゆみが出たり、肌が赤くなったりしてじっと立っていることができなくなるからだ。
バンさんは依頼主の要望に応じて主に少女やプリンセスに扮するが、「最も難しいのは、どうやって長時間身体を動かさずにいるか、そして扮したキャラクターの顔を保ったままでいるか、という点です」と語る。