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北部紅河デルタ地方ハイフォン市ゴークエン区に暮らすブー・タイ・ホアさん(男性・70歳)夫婦は、毎月年金を受け取ると一部を中古自転車と部品の購入に充て、バイクタクシーの運転手の仕事もしながら自ら中古自転車を修理して貧しい生徒に寄付している。
ホアさんは幼いころから父親に大工や機械工の仕事を教えられて育った。実際に大工や機械工の仕事に就くことはなかったが、使えなくなった中古のものを修理するのは好きで、親戚や友人のために中古の自転車やテレビを修理しては新品のように生まれ変わらせていた。
2018年、ホアさんにある縁ができた。ホアさんは回想する。「定年退職して、運動や家族のために使える時間が増えました。よくサイクリングをしていて、毎日午後になると妻と一緒に自宅近くのアンビエン湖まで自転車を漕いで行ってのんびりしていました。これがきっかけで、自分と同じような自転車愛好家と出会ったんです」。
「彼らと話をする中で、中古自転車を売ったりリサイクルしたりするニーズがとても高いことに気付きました。新品のときの質にもよるんですけれどね。ただ、修理もできないくらい壊れてしまった自転車は誰も買いたがらないので、最終的にはスクラップの山になってしまうんです。それを知って、スクラップになってしまう中古自転車を買い取って、部品を交換して修理して、貧しい子供たちにプレゼントして通学に役立ててもらうことを思いつきました」。