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家の中に積み上げられたぼろぼろの自転車と買ってきたばかりの部品を指しながら、ホアさんは「こんなものを見ても多くの人は興味がないだろうし、不快にさえ感じるかもしれないけれど、私は自分がこれで何をしようとしているか考えると幸せで、わくわくするんです」と話す。そして、「自転車に部品がいくつあるかと聞かれたらすぐに答えられますが、スマホの使い方を聞かれたらもうだめですね」と大笑いした。
「単純ですよ。自分が幸せで、家族もまた幸せを感じられるからやるんです。私の活動を知って多くの人がお金の寄付を申し出てくれますが、お金は受け取らないことにしています。もし、中古自転車や部品を寄付してくれるというなら大歓迎です。自分がやっていることを見せびらかしたりするのも好きじゃないですし。他の人の手助けをするのが好きで、それがもはや習慣なんです。元気なときはたくさんやるし、疲れているときはやりません」。
「毎月の年金のほかに、時々バイクタクシーの運転手をしたり、市場の商人のバイクの見張りをしたりしながら収入を得て、部品や中古自転車を購入しています。もう老人なので、食事も質素で生活費もかからないし、余ったお金は慈善活動に使ったほうがずっと意義がありますから。自分よりももっと苦労している人が慈善活動に熱心に取り組んでいるのに、自分がやらない理由はないでしょう?」ホアさんは自分の活動について笑いながらこう語った。