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もともとは数日で帰る予定だったが、新型コロナの影響で移動が制限され、ゴックさんはホーチミン市に戻ることができなくなってしまった。ゴックさんはそのまま村に留まってスーさんの家族や村人と一緒に働きながら、すぐに村の生活に適応した。
今まで鋤や鍬も持ったことがなかったゴックさんだが、田んぼを耕して稲を植え、森に行って薪を拾い、薬草を摘み、時には村の青年たちと一緒に家も建てるようになった。そして昼には村人と一緒におこわや握り飯を食べた。
料理ができるゴックさんは、スーさんの家族が運営しているホームステイのゲストに提供する食事を任された。小さいリンゴ(タオメオ=Tao meo)やプラム、桃などの果物を選別してシロップやドライフルーツを作り、地域の特産品として宣伝し、時にはケーキを作って市場で販売した。
創意工夫を凝らすゴックさんの姿を目にして、スーさんの父親のハン・アー・サーさんは「彼は優しくて適応力も高く、何でもできる」とたびたび褒め称えた。
ゴックさんはまた、村の観光をより良くするため、写真や動画の撮影技術をスーさんや村人たちに教えた。今年8月、ゴックさんとスーさんは何人かの村人と協力して「麻薬にNoと言おう」という麻薬撲滅のための動画を撮影した。動画ではシンスオイホー村に麻薬が蔓延し、貧しかったころを再現し、ライチャウ省の青年社会文化問題コンテストで第2位を受賞した。
「動画を撮影した後、この土地とスーへの愛はより強くなり、私たちは両親に結婚の許しを乞うことを決意したんです」とゴックさんは語る。
両家の支持を得て、2人は夢だった結婚式の準備に取り掛かり、今年9月25日に式を挙げた。この地域の結婚式の慣習である教会での儀式の代わりに、2人は花で飾った門とバラの花を敷き詰めたじゅうたんを作り、屋外で挙式を行った。
友人たちが写真撮影を手伝い、豚や鶏を準備して披露宴を開いた。村人たちにとって、このような斬新なスタイルの結婚式に参加するのは初めてのことだった。2人の結婚式の写真は様々な観光サイトで紹介され、たくさんの人から「今年一番美しい山岳地帯での結婚式」と呼ばれている。
新型コロナが収束したら、2人は両家の両親を招いて改めて披露宴を行う予定だという。現在は地域の観光業の発展に貢献できるよう、様々な新事業に向けた計画を立てている。