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1年間の遠距離恋愛の末、ラン・アインさんはラオカイ省からイエンバイ省に戻る決心をした。同時にタンさんもハノイ市での勉強を終えた。2人はさらに1年間の交際を続け、ついに夫婦となり、一緒に暮らし始めた。
結婚して1年が経ち、子供も授かったが、特殊な仕事の都合で2人は今でも離れている時間が多い。現在、タンさんは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環として交通の検問業務に従事しており、この1か月間、夫妻は会うことができていない。
「子供もまだ小さく、自分も仕事でなかなか家に帰ることができない今の状況は私たち夫婦にとってとても大変です。妻には、『新型コロナが収束してあなたが家に帰っても、子供は父親の顔を忘れてしまっているかもね』とからかわれています。家族と地域社会を守るため、警察官は全員検問所で寝泊まりしなければならないので、家にも帰れず、家族に会うこともできないんです」。
「幸い、今は簡単に電話で連絡を取り合うことができます。私の宿泊施設から家までわずか3kmの距離ですが、それでも帰ることはできません。だから、いつも電話で『国民のために仕事をしているけれど、その国民の中には君と子供も含まれている。だから安心して。収束したら帰るから』と妻を励ましているんです」とタンさんは苦しそうに胸の内を語った。
ラン・アインさんはいつも夫を理解し、夫が安心して仕事ができるよう後ろからしっかりサポートしている。「今の私の望みは、夫と部隊の皆さんが元気に過ごし、健康でいてくれることです。私も子供も、夫をとても誇りに思っています」。