(C) thanhnien 写真の拡大 |
(C) thanhnien 写真の拡大 |
南中部沿岸地方ダナン市出身のダン・ティ・ミン・アインさん(女性・26歳)は、留学先の大学を卒業するため日本に滞在している間に、予期せず末期の肺がんと診断された。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でベトナムに帰国することができず、日本の病院のベッドで日々を過ごしながら、家族との再会を切望している。
ミン・アインさんは2014年に日本へ渡り、大阪府茨木市にある追手門学院大学でマーケティングを学んだ。2019年のクリスマス、ミン・アインさんは2020年3月の卒業に向けて、ベトナムから日本に戻った。しかし、日本に戻ってから何日も喀血が続いた。病院で検査を受けたところ、2020年1月半ばにがん専門の病院に移され、末期の肺がんと診断された。
「テト(旧正月)にはベトナムへ帰るつもりでしたが、1月28日に医師から末期がんだと告げられました。その時は身体も弱っており、すぐに入院しなければならなかったので、日本に残りました。その後、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、両親が私に会いに日本へ来ることもできないままです」とミン・アインさんは語った。
入院中は、知人や友人がお見舞いに来てくれて、家に帰ってからも恋人が世話をしてくれたため、ミン・アインさんの心は慰められた。何度も投薬をし、家のあちこちに抜けた髪の毛が落ちた。そこで、ミン・アインさんは2月に髪の毛を全て剃った。つるつるになった頭を見ると悲しみが沸き上がったが、乗り越えるために頑張ることにした。