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「最初の病院からチョーライ病院までの道は全て封鎖されました。チョーライ病院の先生方は迅速に行動してくれて、私たち親子を1つの部屋に隔離し、いくつかの検査を行いました……」。
ベトナム国内で最初に確認された新型コロナウイルス感染者の1人である中国・湖北省武漢市出身の李自超=Li Zichaoさん(男性・28歳)は、ホーチミン市チョーライ病院での10日余りにわたる隔離・治療を経て、すっかり元気を取り戻した。
保健省は1月28日に李さんが完治したことを発表。李さんは2月4日に退院したが、同じく新型コロナウイルスに感染した父親の李鼎=Li Dingさん(男性・66歳)は今もチョーライ病院に入院中だ。そんな李さんは2月5日、現地紙トゥオイチェー(Tuoi Tre)の記者とチョーライ病院で面会し、治療の日々について語った。
李さんは医療製品を専門に扱う企業に勤めており、長期出張で4か月間にわたりベトナムに滞在していた。1月にベトナムでの仕事を終えて、ベトナムを訪れる両親と国内を旅行してから中国に帰り、旧正月を迎える予定だった。
両親は1月13日に武漢市を出発しベトナムに到着。李さんは16日に南中部沿岸地方カインホア省ニャチャン市で両親と合流したが、父親に発熱などの症状が現れたため、観光を中断してホーチミン市に移動した。すると今度は李さんも発熱し、「ただごとではない」と病院に駆け込んだ。