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高齢の人に文字を教える際は、家庭の事情が違えば元々持っている知識も異なるため、教え方を柔軟にしなければならない。先生と生徒の年齢差が大きいと、知識を教え込むのもなかなか難しいのだ。
ティエン先生は「生徒さんに必要なことがあれば、それに応えます。文字を書きたい人もいれば、読みたい人、計算をしたい人もいます。何かあれば私たちは頑張って応えますし、このクラスには決まった方法もありません。勉強の内容や生徒さんの趣味、能力に合わせて、適切な知識を伝えるんです」と語る。
フオンリン小中学校のレ・ミン・クオック校長によれば、モイ地域のクラスはフオンホア郡の非識字撲滅計画に沿って2019年7月に開講したばかりだ。モイ地域のほか、クーボー村落とコーク村落(thon Cooc)の2か所でもそれぞれクラスを開講している。
クオック校長は、生徒集めと生徒数の維持こそ学校が直面せざるを得ない最も難しい点だと話す。「今のところ、ほとんどの生徒は初日と比べて読み書きができるようになりました」とクオック校長。
各クラスは12月に終了する予定で、生徒たちは小学校1年生から3年生までの学習に相当するレベル1の識字教育プログラムを修了することになる。
プログラムを終えた後、フオンホア郡教育訓練部は試験を実施し、合格した生徒を非識字者リストから削除する。現在、村の非識字者の数は90人で、村民全体の6.61%を占めている。