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別の1人は、ハンディタイプの機械を使って爆発物が埋まっている位置をより正確に特定する。そして慎重に土を掘って、爆発物が見つかったら隊長と副隊長に報告し、検査と分類を行う。
「クラスター爆弾や子弾、手榴弾のように衝撃感度が高いものは、その場で爆破処理をしなければなりません。一方、信管のない爆弾や大型の爆弾、未使用の弾丸は、一か所のゾーンに移動させて処理します」とゴック隊長。
その場での爆破処理は、隊長と副隊長が行う。発見した爆発物には印をつけて、周りを砂で囲っておき、その日の終わりに爆破処理をする。
MAT19が発足する前、多くの女性たちがMAGのプロジェクトのMATチームにそれぞれ所属していた。こうした中、女性だけのチームを発足することは、地雷対策活動における女性の能力と地位を向上し、女性が活動におけるあらゆるポジションにつけるようになることを目的としたものだ。
MAGプロジェクトの質管理・評価・監督・訓練を担うチャン・ティ・タオ幹部は、女性だけのMAT19が男性チームと同じ生産性と作業効率を生み出していると評価する。タオ氏は「女性に地雷除去活動ができるとは誰も思わないでしょうが、実際のところは、時に女性のほうが男性よりも慎重かつ細やかに作業ができるということをMAT19が証明してくれました」と語る。
MAGは1999年にベトナム各地の地雷・爆発物による汚染を克服するため、現地での活動を開始した。MAGはまず、ベトナムで最も地雷による汚染が深刻なクアンチ省で、調査やコンサルティング、訓練、探知、処理と、様々な活動を行った。そして2002年にはクアンチ省に隣接する北中部地方クアンビン省にも支援の範囲を広げ、さらに2012年には南中部沿岸地方クアンナム省でも活動を行っている。