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吉本興業が主導するアジア版「あなたの街に住みますプロジェクト」の芸人(住みますアジア芸人)としてベトナムで活動するお笑いコンビ「ダブルウィッシュ」。2015年6月にベトナムへ移住してから3年半が経過し、ベトナム唯一の日本人芸人として活躍するダブルウィッシュの2人に、VIETJOベトナムニュース編集部が話を聞いた。
前編 → 吉本「ベトナム住みます芸人」ダブルウィッシュインタビュー【前編】
【ベトナムのお笑い界と裏話について】
―――ベトナムのイベントやテレビ番組収録などの現場で、日本と違う点、またそれによって良いこと、悪いことがあれば教えてください。
中川・井手:テレビ収録のスケジュールが違います!
井手:日本だとスタジオに全体の流れやスケジュールが貼ってあるので把握できるんですが、ベトナムのスタジオにはそういったものがないので、今日は何本撮りなのかな、いつ終わるのかな、今どれくらいのところまで進んでいるのかな、など全体のスケジュールが全くわかりません。よく相方と2人で「何待ち」なのかわからぬまま、静かに待っています。オーディション番組での話ですが、待てども待てども出番が回ってこず、結局次の日へ持ち越しになり、なんとトータル17時間待ちという経験をしました!こういったトラブルにも慣れすぎて、全く動じず、何事もなかったかのように次の日また出直したという僕らも僕らですが。
中川:良いことは、出番ギリギリにスタジオへ行っても大丈夫なところです。日本は何かあった時のためにと1時間前入りが普通です。ベトナムでは着替えて準備さえしていれば10分前でも大丈夫ですね。悪いところは、段取りが悪いところですね。朝早くリハーサルをやったのに、出番直前にもまたリハーサル、ということがありました。これは、朝のリハに付き合った音響担当と、出番前の音響担当が違う人だったからです。あと、テレビ収録でMCのカンペがなく、イヤホンからの指示で番組が進行することにも驚きました。「聞きながら会話をする」というのは結構なストレスで、読みながら会話する方が楽に思えます。
ホーチミン市のイオンモールでのイベント
―――ベトナムの現場でこれまでに起きた最大のハプニングを教えてください。
中川:テレビ収録でのことです。ネタをやるコーナーではなかったのですが、急に「ネタをやってくれ」という流れになり、僕が女装して、カズにイタズラで口紅を塗るというボケをやったんです。すると急にカットがかかり、「それは汚いからテレビではオンエアできない」と。口紅を少し大きめに塗っただけですよ。それだけでNGです。ネタも変更することになり、ただ歌って踊る、という出し物になってしまいました。