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当初はたった1人で水子供養をしてきた二エムさんだったが、その後はバイクに乗れない二エムさんに代わり夫が亡骸を引き取りに回るようになった。さらに、近隣住民や北部地方の学生たちも多く賛同するようになった。学生たちは時間があると連れ立って墓地の清掃や力仕事を買って出る。そして、二エムさんの自宅も次第に若者たちが集う場所となっている。
人々の助けを受けて、二エムさんはドイコック墓地の隣に小さな土地を買って墓地を拡大させた。しかし、墓地の拡大は新たに両親に我が子を殺させ、水子を増やすことだとして快く思わない人もいるという。
長年の活動から二エムさんの名は広く知られるようになり、妊娠が分かるも恋人や家族に出産を反対された女性たちが訪ねてくることもある。そんな時、二エムさんは出産まで女性たちの面倒を見ている。女性たちが無事に我が子を出産することが二エムさんの何よりの願いなのだ。
二エムさんは自分には7つの責任があるという。その一部が、「お腹を空かせた者には食事を与え、喉が渇いた者には飲み物を与え、希望に破れ自ら暴う者にはそれを止めさせ、居場所がなければ助け、亡き者は埋葬する」。生ける者にも亡き者にも責任を持たなければならない、それが二エムさんの信条だ。