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ディエンさんによると、ベトナムにも様々な年齢層の人形愛好家が集まる有名な会やグループが存在するものの、海外ほどに発展しておらず、あまり知られていないのだという。
ディエンさんは、「ほとんどのベトナム人は、人形といえば子供のおもちゃだと思っています。でも、コレクターやマニアにとって人形はただ着せ替えを楽しむモデルというだけでなく、ファッションに情熱を注ぐ上での友人であり、有能なパートナーでもあるんです」と語る。
着せ替え人形の衣装は、時に人が着るものよりも高価だ。ディエンさんの着せ替え衣装も買う人の要求に応じて数十万~数百万VNDになるという。1つの作品を作るのに2か月を要したこともある。
「人形の衣装を作るのは、人が着る衣装を作るよりも難しいんです。ファッションロイヤリティ(Fashion Royalty)とバービーの衣装は人の12分の1サイズで 、ディテールも細かいので、細心の注意を払わなければなりません」とディエンさん。
ディエンさんの作品はベトナムの人形業界でも注目を集めつつある。若き青年デザイナーの挑戦はまだまだ続きそうだ。