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2014年半ばから、前回の事故の怪我が治るか治らないかというタイミングでまた事故に遭い続けてきたタムさん。2015年11月の事故では、50人乗りのバスに突っ込まれ、左腕を巻き込まれて切断を余儀なくされた。片腕を失っただけでなく、あちこち骨折し、3か月後にようやく退院できたのだという。
しかし2016年2月、タムさんはまた事故に遭い、足を骨折。タムさんは、「私の身体のいたるところに傷があります。お天道様は私を愛してくれていて、まだ死なせてくれません。普通の人が私のように何度も事故に遭っていたら、とっくに死んでいるでしょう」と話す。
タムさんの事故の原因はいつも飲酒運転やながら運転など、相手方の不注意によるものだという。タムさんはぼろぼろの身体で豚や牛、魚を育ててわずかながら収入を得て、夫婦と息子を養っている。
タムさんは何度事故に遭っても何度死にかけても力強く生き、そして全てをやり直すべく前を向く。「治療費を払うため全てを売り払ってしまい、私の家にはもう何もありません。お天道様が生かしてくださるのなら、私は自分自身と家族を養う方法を見つけなければならないんです。片腕は失いましたが、もう1本の腕はまだ健康で、妻や子供のために色々なことができますから」とタムさんは打ち明けた。