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私は折り紙を親が子どもと遊ぶためのツールにしたいと考えています。子供たちの興味を呼び起こすため、様々な種類の動物を作ることにも注力しました。折り紙で遊びながら、親は子供に「この動物はこの姿勢で立っているのに、どうして向こうの動物は違うんだろうね?どうして豚のお母さんは豚の子どもより大きいんだろうね?」などと問いかけることもできます」。
トゥアンさんの本の巻末には、濡らして折る折り紙の付録も付いている。「第3に、濡らして折る折り紙は新しい技術で、長きにわたり専門家だけが使う技術でした。この方法では、水彩画を描くときに使う紙を使います。この技術で折ると、動物は躍動的に見えて、普通に折る折り紙とはまるで違って紙の彫刻のようになります。海外の折り紙の専門家でもこの技術を使っている人は少なく、この技術が私の本の大きな特徴となっています」とトゥアンさんは教えてくれた。
トゥアンさんによると、子供が折り紙で遊ぶ際に重要なことは「創造力を伸ばすこと」であり、「見本通りに作ることを強いるのは間違い」なのだという。例えば、トゥアンさんが作るカニの見本は柔軟で、子供たちはカニの脚をハサミより大きく折ったりして、好きなように折ることができる。トゥアンさんの折り紙教室に通う子供たちは、「このカニは怪我をしているから」とカニのハサミや脚を折らず、カニの目だけ折ることもあるという。
この折り紙芸術に魅せられたきっかけについてトゥアンさんは教えてくれた。「誰でも小さなときに紙飛行機を折ったことがあるはずです。私もそうでした。父が紙飛行機の折り方を教えてくれて、その後自分で工夫して折り方を学びました。2005年に私は折り紙協会に加入しました。折り紙協会では、皆で経験を共有し、新しい技術を学びました。次第にオリジナルの折り紙を作れるようになり、独自のスタイルを確立していきました」。