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(C) vietnamnet, チンさんとブー・ドゥック・ダム副首相 写真の拡大 |
チンさんが高校3年生になったばかりの頃、チュオンさんはチンさんを故郷に連れて帰ろうとした。「私はチンに、『もしこの高校に通い続けるのであれば、学費を払うことはできないよ』と話しました。チンは何も言わず同意して、家族の節約のために高校を辞めて故郷に帰るだろうと思っていました」とチュオンさん。
しかし、チンさんに特別目をかける担任の先生の説得により、家族は引き続き高校へ通うことを許したのだった。「チンへの仕送りが間に合わないことも多いのですが、そんな時は先生が自費で助けてくださるんです。チンもどうしても勉強したいというので、私と夫は腹をくくりました」。
2人の子どもを育てながら厳しい生活を送る中、チュオンさんは収入を増やすため、田舎からハイズオン市に出稼ぎに行くことに決めた。実家に帰れるのは週に1度だけだ。
母の苦労を裏切ることなく努力を続け、勉強に打ち込んだチンさんは、高校2年生の時に全国で最も優秀な学生に選ばれた。高校3年生の時は2位だったが、2年連続の受賞。そして今回、国際舞台での金メダル獲得という夢を実現した。
チンさんは、勉強方法について「最も重要なことは自分で勉強することです。1つの問題に直面したら、私はいつも自分で関連する質問を考えて、その問題をより深く理解できるように頑張って自分で答えを見つけるようにしています」と話す。
今後の計画についてチンさんは、ハノイ市医科大学の総合医学部を受験するつもりだと教えてくれた。将来は医者を目指しているという。ベトナム代表の女子高校生の夢は、まだまだ始まったばかりだ。
今回の国際生物学オリンピックには、過去最多となる世界71か国・地域の高校生264人及び教員238人が出場し、実験と理論の問題で競った。ベトナムは金メダル1個、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得した。これにより、ベトナムは1996年の初出場から、通算で金メダル2個、銀メダル11個、銅メダル47個を獲得したことになる。