(C)GiadinhNet、登頂成功時のザンさん 写真の拡大 |
東南部ビンズオン省在住のフイン・バン・ザンさんは現在83歳の高齢者だ。最近、国内最高峰ファンシーパン山(標高3143m)の4度目の登頂に成功するという記録を打ち立てた。
中年期に入った頃、ザンさんは腎臓や呼吸器の病気に悩まされていた。西洋薬から漢方薬までいろいろ試してみても治らない。その後ある友人が、アーユルベーダ・ヨガを毎日やることを勧めてくれた。30年以上ヨガを続けるうちに、徐々に病気の症状が消えすっかり健康を取り戻した。「おかげさまであちこちの山に登ることができるようになった」と話す。
ザンさんは若い頃から山登りが好きだったが、仕事が忙しくてあきらめざるを得なかった。ようやく時間が自由になった時には老年期に差し掛かっていた。それでも好きなことを実現しようと、体育館でトレーニングを始めた。
2005年に北西部ラオカイ省サパに観光に出かけた際、「インドシナの屋根」とも言われるファンシーパン山を見て心を奪われた。すぐにも登りたいと森林警備当局に申請したが、高齢を理由に断られた。ザンさんはいつの日か、ファンシーパン山を征服しようと誓った。