[特集]
83歳で4度目の国内最高峰登頂のスーパー高齢者
2014/11/02 07:27 JST更新
(C)GiadinhNet、登頂成功時のザンさん |
東南部ビンズオン省在住のフイン・バン・ザンさんは現在83歳の高齢者だ。最近、国内最高峰ファンシーパン山(標高3143m)の4度目の登頂に成功するという記録を打ち立てた。
中年期に入った頃、ザンさんは腎臓や呼吸器の病気に悩まされていた。西洋薬から漢方薬までいろいろ試してみても治らない。その後ある友人が、アーユルベーダ・ヨガを毎日やることを勧めてくれた。30年以上ヨガを続けるうちに、徐々に病気の症状が消えすっかり健康を取り戻した。「おかげさまであちこちの山に登ることができるようになった」と話す。
ザンさんは若い頃から山登りが好きだったが、仕事が忙しくてあきらめざるを得なかった。ようやく時間が自由になった時には老年期に差し掛かっていた。それでも好きなことを実現しようと、体育館でトレーニングを始めた。
2005年に北西部ラオカイ省サパに観光に出かけた際、「インドシナの屋根」とも言われるファンシーパン山を見て心を奪われた。すぐにも登りたいと森林警備当局に申請したが、高齢を理由に断られた。ザンさんはいつの日か、ファンシーパン山を征服しようと誓った。
2年後、77歳になったザンさんは再び登山許可を申請した。今回は年齢でサバを読んだものの、こんな高齢者が山に登るのを許可した前例がないとして首を縦に振らない。ザンさんは手足や筋肉が確かなことを、当局の幹部らを納得させてようやく許可を得た。
2007年6月27日午前8時からガイドとポーターと共に登り始め、危険な個所を乗り越えて午後5時ごろ頂上に到着した。キャンプで1泊した後、下山した。その後ザンさんは2010年と2013年にも登頂に成功。直近では今年6月12日にも成功し、ファンシーパン山の最高齢登頂者として公認された。
今回の登山では、登山靴が破れるというハプニングが起きた。予備の靴を用意していなかったため、破けた靴を足に紐で縛り付けて歩いた。下山した時には、靴は原型を留めていなかったという。
インドシナ最高峰に立つ瞬間についてザンさんは、「広大な空間の中で人間はほんの小さな存在になるが、真の達成感を得られる。どんなに疲れていても吹き飛んで、言葉に言い表せない喜びを感じる」と興奮気味に語った。
ザンさんは今も毎朝5~7kmをジョギングし、野菜や果物、魚を中心の食事をして健康に気を使っている。また、毎日5階にある自宅まで階段を50往復して鍛えている。
[GiadinhNet,2014 | 06:00 PM,O]
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