(C)Tuoi tre,Nguyen Minh Chau |
オーストラリアには果物栽培で成功している越僑(在外ベトナム人)が多くいる。豪州北部ダーウィン市のマンゴー生産者協会の統計によると、マンゴー農家の数はオーストラリア人の400世帯に対し越僑30世帯と1割に満たないにもかかわらず、越僑農家の生産量が25%を占める。
ディン・クアン・ハイさんも成功した1人で、5つの農場の約500ヘクタールでマンゴーを栽培しており、年収は100万豪ドル(約9320万円)に達する。
ハイさんは1993年にオーストラリアに移住した。ホーチミン市で教員をしていたが、移住してからは農業に興味を持ち、オーストラリア人の農場で働いて資金を貯めた。1996年にマンゴーを栽培するため、28ヘクタールの農場を初めて購入した。
南部果樹研究所のグエン・ミン・チャウ所長によると、オーストラリア農家は越僑農家の開花時期を早める処理技術に敬服しているという。マンゴーを高値で売るためには、開花時期と収穫時期をずらす必要があるからだ。普通のマンゴーの価格は1箱(5~7キログラム)当たり10~20豪ドル(約932~1860円)程度だが、早生栽培のマンゴーは50~70豪ドル(約4660~6520円)で取引される。