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[特集]

オーストラリアのマンゴー栽培で成功した越僑農家

2014/01/19 07:32 JST更新

(C)Tuoi tre,Nguyen Minh Chau
(C)Tuoi tre,Nguyen Minh Chau
 オーストラリアには果物栽培で成功している越僑(在外ベトナム人)が多くいる。豪州北部ダーウィン市のマンゴー生産者協会の統計によると、マンゴー農家の数はオーストラリア人の400世帯に対し越僑30世帯と1割に満たないにもかかわらず、越僑農家の生産量が25%を占める。  ディン・クアン・ハイさんも成功した1人で、5つの農場の約500ヘクタールでマンゴーを栽培しており、年収は100万豪ドル(約9320万円)に達する。  ハイさんは1993年にオーストラリアに移住した。ホーチミン市で教員をしていたが、移住してからは農業に興味を持ち、オーストラリア人の農場で働いて資金を貯めた。1996年にマンゴーを栽培するため、28ヘクタールの農場を初めて購入した。  南部果樹研究所のグエン・ミン・チャウ所長によると、オーストラリア農家は越僑農家の開花時期を早める処理技術に敬服しているという。マンゴーを高値で売るためには、開花時期と収穫時期をずらす必要があるからだ。普通のマンゴーの価格は1箱(5~7キログラム)当たり10~20豪ドル(約932~1860円)程度だが、早生栽培のマンゴーは50~70豪ドル(約4660~6520円)で取引される。

 越僑農家らは1996年にカントー大学の農業専門家を招いて、この処理技術を学んだ、しかし最初はほとんどの人がうまくいかず、ハイさんも失敗した。「でも誰もがっかりしませんでした。ベトナムでできるのなら、こちらでもできるはずですから。ベトナムに行って専門家を訪ね、各地のマンゴー農場を視察しました。うまく行くまでに数年かかりました」  ハイさんは最近、南部果樹研究所を再訪した。リュウガンとライチの栽培技術の教えを請うためだ。マンゴー農家が増えて供給が需要を上回る可能性があるため、ダーウィンの越僑農家らは別の果樹の栽培を考えているという。チャウ所長は「ベトナムとダーウィンの気候はかなり似ているので、リュウガンとライチも栽培できるでしょう」と明るい見通しを示した。  越僑農家が栽培した果物の包装紙には「ビナマンゴー」、「ビンズオンファーム」、「サイゴンファーム」などの商標が記載されている。「ベトナム人が育てた果物であることを知ってもらうため」とハイさんが説明する。  チャウ所長は「オーストラリアで実現できたように、世界各国でベトナム人が果物栽培で成功することを願っています。当研究所は喜んでそのお手伝いします」と話した。  

[Tuoi tre online,14/05/2013 10:40 (GMT + 7),O]
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