(C)Dan tri、グエン・タイン・チュン少佐 写真の拡大 |
メコンデルタ地方カントー市警察指名手配警察課はこのほど、21年間にわたって姿をくらましていた殺人事件の容疑者を逮捕した。この成功の影には、1人の刑事の地道な努力があった。
事件は1992年2月に起きた。メコンデルタ地方アンザン省チョモイ郡キエンアン村に住むグエン・タン・タイ(事件当時17歳)が人を刃物で刺し殺して逮捕されたが、拘留中に逃亡した。
指名手配警察課刑事犯追跡班班長のグエン・タイン・チュン少佐(39歳)は、警察に入ってからずっとこの事件に取り組んできた。少佐は「学校を出てすぐに刑事犯追跡班に配属され、タイ容疑者の行方を捜すよう命令を受けました。その時はこれが21年間も続く困難な仕事になるとは思ってもみませんでした」と振り返る。
チュン少佐が困難と言うのには理由がある。タイ容疑者は今回逮捕される前に、実は5回も窃盗や傷害などの容疑で逮捕され刑罰を受けていたからだ。逮捕の場所にはお膝元のカントー市トットノット区も含まれる。同容疑者は逮捕される度に名前や年齢を偽っていたため、指名手配されている殺人容疑者と気付かれなかったという。