(C)Doanh Nhan Sai Gon 写真の拡大 |
幾つもの困難を乗り越え、彼はようやくコンダオ島での養殖に成功し、色彩の美しいシロチョウガイ真珠を世に出すことができた。また彼は、通常一つの国の海域では1、2種類の真珠しか養殖できないが、およそ3000キロにも及ぶ海岸線を持つベトナムでは、幾つもの異なる種類の真珠を養殖できることを発見した。
そして、ベトナム真珠に活路を開き、ベトナムでの生産量の少なさと、海外に輸出されるベトナム真珠の質の悪さを改善しようと、自ら真珠を生産し市場に出す決心をする。ホーチミン市最大の真珠加工工場へ投資し、数百人の職人を集め、特にベトナムの女性たちに本物の真珠の輝きを体験してもらおうと、適正な価格で販売した。「高級品」とみなされる真珠こそ出所を明確にして適正な価格でなければならず、デザインもじっくり検討できるようにすべきだと考え、全ての商品の情報とデザインをウェブサイトに公開している。
さらにトゥアン氏はここ2年間かけて、新しい研究に取り組み、成果が出ているという。真珠の表面に模様を入れる新技術だ。この独創的な真珠を世界各国に売り込み、ベトナム文化の豊かさを伝えたいと彼は言う。世界への道はまだ開けたばかりだ。