(C) tuoitre 写真の拡大. |
- 夫婦2人死亡、4歳と6歳の子供2人重傷
- 両家間の土地トラブルが事件に発展
- 被告、被害者一家に強い恨み
南中部沿岸地方クアンガイ省クアンガイ市ギアゾン村(xa Nghia Dong)の民家で今年6月に発生した、家主の夫婦2人が殺害され、その子供2人も重傷を負った事件で、同省人民裁判所は3日、実行犯のレ・ディン・トゥエット被告(男・57歳)に死刑の判決を下した。
同事件で殺害されたのは、L・H・Tさん(男性・45歳)とP・T・Pさん(女性・42歳)。2人は刃物で刺されてその場で死亡した。4歳と6歳の子供も複数回刺されて重傷を負ったが、一命を取り留めた。
トゥエット被告とTさんはいとこ同士。事件の原因は両家間の土地トラブルによるものだった。Tさん一家に強い恨みを抱いていた同被告は事件前日、刃物を用意して自宅のある東南部地方バリア・ブンタウ省からクアンガイ省に移動した。午後9時ごろにフェンスを越えてTさん宅に侵入し、台所に隠れて翌朝まで待っていたという。
事件当日の午前6時ごろ、台所に入ったPさんは刃物で複数回刺されてその場で死亡した。妻の悲鳴を聞いたTさんは助けに入ろうとしたが、滑って転倒し、庭に逃げ出したところで被告に刺されて死亡した。
被告はその後、家の中に戻って子供2人の急所を何度も刺したが、騒ぎに気づいた隣人らが助けに入ったため、庭に身を隠して事件当日の午前中に逮捕された。
裁判官は被告について、「非常に悪質で更生の余地はなく、社会から永久に排除する必要がある」として死刑判決を下した。