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- 中国人社長の男に殺人罪で終身刑
- 被害者は妊娠8週目の女性会計係
- 600万円の賠償金支払い命令も
東南部地方ビンズオン省人民裁判所は29日、書類準備のために延期となっていた女性会計係殺害事件の裁判を再開し、殺人罪に問われていた中国人社長のヤン・チョン・ウー被告(Yang Zhong Wu、男・48歳)に終身刑の判決を下した。
起訴状によると、被告は2023年3月29日午後4時ごろ、妊娠中だった同社会計係L・T・Mさん(当時30歳)に会うため、同省タンウエン市(TP. Tan Uyen)にあるビンニュアン有限会社(Vinh Nhuan)に向かった。
被告はMさんが会社の資金を流用して書類や帳簿を改ざんした疑いがあると主張。二人は激しい口論となり、激高した被告が刃物を取り出してMさんを何度も刺した。Mさんは逃げようとしたが、追いつかれ、さらに複数回刺されて死亡。被害者は当時妊娠8週目だった。
残忍な犯行の一部始終がオフィスの防犯カメラに記録されていた。被告は犯行後、事件現場の会社から自動車で逃走。途中のゴム農園で車を乗り捨てて、バスに乗り換えて南中部高原地方ザライ省プレイク市に逃走したが、翌30日になって地元警察に自首した。
被告は公判で罪状を認め、裁判所は殺人罪で終身刑を言い渡した。この他、裁判所は遺族に対して10億VND(約600万円)の賠償金を支払うよう被告に命じた。