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- ベトナム外務省と国際移住機関が発表
- 移住政策を整備するための基礎の役割
- 平均して年間10万人以上が海外に出稼ぎ
外務省は29日、国際移住機関(IOM)と協力し、「ベトナム移住プロファイル(Viet Nam Migration Profile)」2023年版を発表した。
「移住プロファイル」は、移住政策を整備するための基礎としての役割を果たす。国連の下で初めて政府間交渉を通じて策定された、国際的な人の移動の全ての側面を総体的、かつ包括的に取り扱った合意である「安全で秩序ある正規の移住のためのグローバル・コンパクト(GCM)」のベトナムによる履行状況に関する情報を提供する。
「ベトナム移住プロファイル」2023年版によると、2017年から2023年までの期間には、出稼ぎ目的の海外移住が引き続き主流となっており、合わせて約86万人の労働者が日本や台湾、韓国を中心に海外に派遣された。平均して年間10万人以上が海外に出稼ぎしている計算となる。
留学目的の海外移住も顕著で、同期間に合わせて約25万人が海外に留学した。主な留学先は、韓国や日本、オーストラリア、米国、台湾、カナダ、中国、英国、ドイツとなっている。
また、頭脳流出が引き続き問題となっている。公式データはないものの、私費留学生の7~8割は卒業後もベトナムに帰国せず、海外で就業していると推定される。
なお、就労目的のベトナムへの移住について、2017年から2022年までの期間に労働許可証(ワークパーミット)を取得した外国人の数は計47万5198人となっている。