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- トラやヒョウ、ライオン計51頭が死亡
- トラとヒョウの鳥インフル感染は国内初
- 検体の専門的な分析や疫学調査を依頼へ
東南部地方ドンナイ省ビエンホア市にあるブオンソアイ観光区と南部メコンデルタ地方ロンアン省ドゥックホア郡タンミー村にあるミークイン動物園では、飼育されていたトラやヒョウ、ライオン計51頭が9月に入ってから相次いで死んだが、検体を検査した結果、鳥インフルエンザA(H5N1)型に感染していたことが分かった。両省の当局は、ヒトや他の家畜への感染を防ぐための予防措置を講じた。
ブオンソアイ観光区では9月2日から22日にかけて、トラ20頭とヒョウ1頭が死んだ。専門機関によると、国内でトラとヒョウに鳥インフル感染が確認されたのは初めて。感染経路はまだ分かっていない。
ミークイン動物園でもほぼ同時期に、トラ27頭とライオン3頭が鳥インフルに感染して死んだ。死んだトラのうち3頭はブオンソアイ観光区から転入したものだが、複数省にまたがって動物を移送する際に必要な検疫証明書をドンナイ省から取得していなかったことが分かっている。
ドンナイ省当局は、消毒と死体の焼却・埋立を実施した。ロンアン省当局は感染が終息するまでの間、ミークイン動物園の閉鎖を要請した。ドンナイ省獣医局は同省農業農村開発局に対し、死んだ動物の検体を上級機関に送って専門的な分析や疫学調査を依頼するよう要請した。