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- 勤務先からシアン化物盗み計2.6t転売
- SNSで売買やりとり、配達サービスで配送
- 塗装、染色、殺鼠、自殺などの目的で使用
ホーチミン市ビンタイン区警察は、シアン化物を違法に販売したとして、ゴ・ティ・ニュー・フエ容疑者(女・39歳)とグエン・ドゥック・タイン・フイ容疑者(男・35歳)の2人を逮捕した。同市警察が18日に明らかにした。
2人は、刑事法第311条に抵触し、有毒物質違法売買容疑で捜査を受けている。
フエ容疑者はナムフオン化学品(Nam Phuong Chemicals)の営業部長。役職を悪用して同社からシアン化物を盗み、2019年から逮捕時まで11の顧客に計2.6tを売り飛ばした。フイ容疑者はフエ容疑者から一部を買い取って転売していた。
売買のやり取りはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で行い、配送は配達サービスを利用していた。2023年3月から逮捕時まで、フイ容疑者は複数の省・市の数百の顧客に100kg以上のシアン化物を販売した。
販売されたシアン化物は、メッキや塗装、染色、殺鼠、自殺などの目的に使用されていた。自殺目的でシアン化物が購入されたケースは16件あり、このうち2人は摂取後に救助され、命を取り留めたほか、14人は自殺を断念し、購入したシアン化物も処分したという。
同事件をめぐり、警察は捜査範囲を拡大している。