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- 79周年の建国記念日で祝賀ムード
- トタン屋根に描くベトナム国旗が話題
- フォトショップ画像に騙される人も
今年で79周年を迎える建国記念日(2024年9月2日)に向けて、国内では祝賀ムードが高まっている。この数日、愛国心を示すために、民家のトタン屋根などにペンキでベトナム国旗を描いて、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に写真を投稿するのが流行している。
これらの投稿は数百万人が閲覧しており、数千件もの「いいね!」やコメントが寄せられている。自宅などにベトナム国旗を描く行為は、建国記念日を祝うための、ささやかながらも有意義な活動として人々の共感を集めている。
屋根にベトナム国旗を描く活動は7月末ごろからSNSに登場して、瞬く間に広がった。もともと赤いトタン屋根を使っている民家は、巻き尺でサイズを測りながら黄色の五芒星を描き、屋根が赤くない家では、下地に赤いペンキを塗って五芒星を描いた。
家族と一緒に1日がかりでベトナム国旗を描いたというハノイ在住のNさん(男性・35歳)は、「この活動に誇りを持っています。愛国心を示すだけでなく、家族との共同作業により、絆を深める機会にもなりました」と話した。
中部在住の若者3人も面積50m2の屋根にベトナム国旗を描く作業を1人足らずで完了させた。青年らは「最も難しかったのは、正確な五芒星を描くための採寸です」と語った。
一方で、過去にはベトナム国旗を自宅の壁一面に描いた男性が、地元当局から消すように指導されたとしてSNS上で改めて話題になっている。コメント欄には、「自宅の壁をどう塗ろうが家主の自由だ」、「愛国心を示す行為なのに、当局の対応は理解できない」など批判が殺到した。
東北部地方クアンニン省ハロン市の男性は、2020年に自宅の壁を赤く塗りつぶしてベトナム国旗を描き、SNSにアップして大きな話題となったが、その後、当局の指導で消すことにした。これについて、当局はこの事実を認めつつ、SNSで騒がれているような内容ではないと否定した。
当局によると、男性は海外在住だったため、あまりベトナムにおらず、ペンキが色褪せてベトナム国旗のイメージが損なわれることを指摘。家族に対し、定期的に色を塗り直すか、その手間を省きたいなら、国旗を完全に消す選択もあると指導したとのこと。
また、北中部地方タインホア省では、ある男性が地元に赤いトタン屋根の建物が密集していることから、フォトショップ(Photoshop)で空中写真を加工して、全てにベトナム国旗を施した。男性は画像が加工であることを明記してSNSにアップ。この画像は爆発的にバズったが、シェアした人の中には実物の画像と誤解する人も多かったため、男性は一時アカウントを非公開とした。