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- 解体業の発展で07年には「工芸村」に
- 村の道の両脇には中古車両が山積み
- 中古車両の買い付け難化、外国で仕入れも
北部紅河デルタ地方ビンフック省イエンラック郡テーロー村(xa Te Lo, huyen Yen Lac)は、自動車や建設機械の解体業で豊かになった村として知られる。
この村で、中古の自動車やバイク、建機などを買い取り、解体し、組み立て、販売する仕事を一部の人が始めたのが、1990年代半ばのこと。その後、解体業はこの村で大きく発展した。2007年には解体業の「工芸村」として整備されることとなり、この仕事はこの地の人々に豊かな生活、中高所得をもたらし、若くして富豪になった人も多い。
村の道の両脇には、古い自動車、バイク、ブルドーザーなどが山積みになっている。村に住むDさん(男性・43歳)によると、状態が良いものは修理して転売する。壊れてしまったもの、耐用年数を大きく超えたようなものは、鉄くずとして売るか、使える部品をとって他の車両に使いまわすか、欲しい人に売る。
中には数億VND(1億VND=約61万円)の儲けになるものもあるが、最近では中古車両の買い付けも昔より難しくなり、外国で仕入れてくる人も多いそうだ。
おおよそありとあらゆる自動車、建機の部品が揃うこの村のことは、全国的によく知られている。村全体では、自動車、建機、船舶、さらには飛行機と多種多様な取り扱いがあるが、個々の業者はそれぞれ一つの種類の車両に絞って商い、利害が衝突しないようにしている。
Dさんによると、解体業は難しい仕事で、商売を上手くやるには、よく学び、経験を積む必要がある。仕入れ、解体、売却と大きく3つの工程があるが、最も重要なのは仕入れで、職人を雇って行う解体や売却は、それよりも簡単なのだそうだ。
村の道の両側に連なる自動車、建機の数に、初めて村を訪れた人は誰もが驚くが、村を一回りすると、立派な住宅があちらこちらに建っていることに気づく。
同村人民委員会によると、村では500を超える個人事業者、企業が活動し、その多くが、中古の自動車や建機関係の商売をしている。