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- 06年に省の歴史文化遺跡に指定
- 南部初の土木技師が設計、1913年に製作
- 時間の経過に伴い表面が磨滅、老朽化進む
南部メコンデルタ地方バクリエウ省人民委員会は6日、同省建設局に対し、関連部局やバクリエウ市人民委員会と連携して「タイズオン時計」の修復手続きを進めるよう指示した。同省人民委員会は2006年にタイズオン時計を省の歴史文化遺跡に指定している。
タイズオン時計はバクリエウ市3街区にある、国内に現存する唯一の日時計で、「石時計」とも呼ばれている。フランスで教育を受けたベトナム南部初の土木技師であるルウ・バン・ラン(1880~1969年)が設計し、1913年に製作した。
日時計はテラコッタ(焼いた土)やセメントでできているため、時間の経過に伴い表面が磨滅し、ローマ数字の区切り線が判別しづらくなっているほか、塗装がはがれるなどしている。
バクリエウ市人民委員会の修復計画によると、現在の地表面のタイルを撤去して、設置当初の地表面を確かめるために掘り返すという。発掘坑は直径12m、深さ1mを予定している。
当初の地表面を確認した後、防護柵や浸水防止設備などを設置し、石時計の表面を洗浄して現在の状態を維持できるように修復する予定だ。修復費用は約8億VND(約480万円)と見積もられている。