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- クアンニン省、「仏髪」展示に調査指導
- 各地から数千人が参拝、騒動に
- 法令違反で寺にウェブ情報の削除を指示
東北部地方クアンニン省人民委員会は2日、省宗教委員会に対して、バーバン寺(chua Ba Vang)における「髪舎利(仏様の遺髪)」騒動について、寺が所在するウオンビー市の人民委員会とともに調査を実施し、報告・処分するよう指導した。
同寺は2023年12月23日から27日にかけて、陳(チャン)朝(1225~1400年)第3代皇帝で同省イエントゥー山の寺院群で仏門に入ったとされるチャン・ニャン・トン(Tran Nhan Tong=陳仁宗)の生誕765周年を記念した催しとして「髪舎利」を展示し、各地から毎日数千人の仏教徒が参拝に訪れるなど、騒動となっていた。
同寺はウェブサイト上でこの「髪舎利」について「2600年余り前に、お釈迦様が自ら抜き、ミャンマーの商人2人に渡した頭髪8本のうちの1本」などと紹介していた。
クアンニン省人民委員会は、同寺のこの活動が宗教信仰法や展示活動に関する政令第23号/2019/ND-CPなどの規定に違反するとし、同寺に対しても、「髪舎利」とされるものに関する映像や資料の作成などを行わず、ウェブサイト上の情報も全て削除するよう求めた。
なお、ベトナム仏教協会治事委員会は4日に開いた会合で、世間の混乱を招いたとして、バーバン寺の住職ティック・チュック・タイ・ミン氏に対する処分を決定し、バーゴン寺での国際交流イベントを1年間実施しないよう命じた。