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- 男児を誘拐した警察官に禁固20年の判決
- 仮想通貨投資で約70億VNDの借金
- 身代金150億VND要求の大胆な犯行
ハノイ市ロンビエン区ベトフン都市区で8月、身代金目的で男児が現役警察官に誘拐された事件で、同市人民裁判所は12月29日、実行犯のグエン・ドゥック・チュン被告(男・31歳)に有罪判決を下した。
逮捕されるまで北部紅河デルタ地方ビンフック省の交通警察官を務めていたチュン被告は、資産強奪目的の誘拐罪に問われ、禁固20年の判決を言い渡された。
チュン被告は仮想通貨投資で約70億VND(約4100万円)の借金を抱えていたため、犯行を計画した。被告は、富裕層が多く、庭付き一戸建てが建ち並ぶロンビエン区ベトフン都市区に目をつけ、ゴム弾銃や手袋、粘着テープなどを用意した。8月14日夕方、車を運転しながら標的を物色し、自宅の前で自転車で遊んでいたN・T・P君(7歳)を見つけ、P君を車の中に引きずり込んで逃走した。
P君から親の電話番号を聞きだすと、電話をかけて身代金150億VND(約8700万円)を要求した。P君の両親は警察に通報し、警察の指示に従って行動した。自転車に乗っていたP君を無理やり乗用車に乗せるという大胆な犯行だったため、ハノイ市警察は200人を動員して捜査にあたり、数時間後の翌日早朝、北部紅河デルタ地方ハナム省ドンバン町のドンバン工業団地でP君を無事保護するとともに、チュン被告を取り押さえて逮捕した。
検察側は、非常に悪質な犯行で、なおかつ公安機関の尊厳を損なったとして、被告に禁固18~19年を求刑した。一方の裁判所は犯行を重く見て、検察側の求刑より厳しい禁固20年の判決を下した。