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- ホーチミンの空港で自動化ゲート試験運用
- 有人ゲート混雑、自動ゲート利用者少ない
- ICチップ無しパスポートは初回登録必要
ホーチミン市タンソンニャット国際空港で8月1日から、パスポートを読み取って出入国手続きを行う自動化ゲートの試験運用が始まった。出入国審査場の混雑緩和などにつながるものと期待されていたが、現在のところ期待通りの効果が出ていないようだ。
同空港には出国者用5台と入国者用5台の計10台の自動化ゲートが設置されている。11月29日深夜の入国審査場では、自動化ゲートを利用する入国者は1人もいなかったのに対し、有人ゲートには長蛇の列ができていた。
報道によると、自動化ゲートでは、機械にパスポートをスキャンするだけで、わずか20~35秒で出入国手続きが完了する。ICチップ付きパスポートの所有者は登録不要でそのまま自動化ゲートを利用できるが、ICチップなしパスポートの所有者は初回に限り手動で情報を登録する必要がある。登録の所要時間は約2~4分で、パスポートや指紋・顔のスキャンを行う。
ICチップなしパスポートを所持しており、ロシアから帰国したベトナム人のQさんは、初めて自動化ゲートを利用してみるつもりだったが、初回の情報登録を監視する担当職員が「勤務時間外」だったため、やむなく利用を断念したという。
空港側の責任者は、「ICチップなしパスポートの情報登録手続き自体は24時間受け付けているが、登録の審査・承認は管轄機関の営業時間内に行っている」と説明し、「ICチップなしパスポートを所持する国民は、事前に登録しておくことを推奨する」とコメントした。
自動化ゲートが利用されない他の理由として、◇そもそも自動化ゲートに馴染みがないこと、◇記念に入国スタンプが欲しくても、自動化ゲートを利用するともらえないことなどが挙げられている。