(C) tuoitre 写真の拡大. |
ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長は22日午前、政治局傘下の腐敗防止中央指導委員会常務部の会合を主催し、違反の処分を指導した。中央内政委員会が同日午後に会合の結果を発表した。
華人系の不動産大手VTPグループ(Van Thinh Phat Group)、サイゴン商業銀行(SCB)、その他関連会社における銀行業務違反や違法社債発行などの違反について、管轄当局はこれまでに刑事事件として3件を立件し、合わせて108人の容疑者を逮捕した。このうち23人は、ベトナム国家銀行(中央銀行)や政府監査委員会、国家財政監視委員会、国家監査委員会など、複数の国家機関の幹部となっている。
腐敗防止中央指導委員会常務部は関連機関に対し、2023年末までに、◇VTP・SCBにおける違反事件、◇FLCグループ[FLC](FLC Group)とその関連会社における架空増資・株価操作・詐欺・資産横領事件について起訴状を発行するほか、以下の4件の事件の一審裁判を開始するよう指導した。
◇ベトナム人民軍の軍医学院と地場ベトアー・テクノロジー・コーポレーション(Viet A Technology Corporation、ホーチミン市)から成るコンソーシアムによる新型コロナウイルス検査キットの研究開発(R&D)に関する汚職事件
◇複数の省・市の地方自治体におけるベトアー製の新型コロナウイルス検査キットの購買調達などに関する事件
◇不動産デベロッパーのタンホアンミン(Tan Hoang Minh)における社債発行に関する詐欺・資産横領事件
◇小売大手ホーチミン市商業合作社(サイゴンコープ=Saigon Co.op)の違法な増資による買収事件
なお、これらの事件に関連して、管轄機関は年初からこれまでに総額232兆VND(約1兆4000億円)分の資産差し押さえ・口座凍結・取引阻止を実施した。