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北部紅河デルタ地方ハイズオン省にある商業目的の民間クマ農場で2003年から飼育されていた、体重約120kgのクマ1頭がこのほど、北中部地方トゥアティエン・フエ省フエ市のバックマー(Bach Ma)国立公園に移された。
アジア動物基金(AAF)によると、ハイズオン省で発見された家畜クマのうち最後の1頭を救出。これに先立ち、飼い主は書面にてクマの譲渡に同意していた。このクマは30~35歳とされており、人間の手によって20年間飼育されていた。
AAFは救出に当たり、麻酔でクマを眠らせて健康診断を実施。血液と体毛のサンプルを採取して検査したが、現在のところ健康に重大な影響を及ぼすような異常兆候は見つかっていない。救助隊はこのクマをアポロと名付けた。
ハイズオン省森林保護局が引き渡しに同行してサポート。その後、クマをバックマー(Bach Ma)国立公園の「クマ保護センター」に移すための法手続きを当事者間で行った。
なお、ハイズオン省では2020年に民間のクマ農場で飼育されていたクマ7頭が発見され、積極的な保護活動により、現在同省で家畜として飼育されているクマはいなくなった。