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華人系の不動産大手VTPグループ(Van Thinh Phat Group)における社債発行・取引関連の詐欺・資産横領事件で、投資家4万2000人が計30兆VND(約1840億円)を騙し取られていたことが、これまでの捜査で確認された。公安省傘下の密輸経済汚職犯罪捜査警察局(C03)の責任者が2日の記者会見で明らかにした。
被害者の数が多いため、C03はVTPや系列企業の社債を購入した投資家とのやり取りを各省・市の警察に委任した。C03は投資家らに対し、地元警察に被害を届け出て、社債取引契約書などの関連書類を提出するよう要請している。
同事件は2022年10月に摘発され、同社のチュオン・ミー・ラン会長(女・67歳)や、同社系列企業ウィンザー・プロパティ・マネジメント・グループ(WMC Group)のチュオン・フエ・バン社長(女・35歳)などが詐欺・資産横領容疑で逮捕され、捜査を受けている。
同事件では、VTPや系列企業が複数回にわたり違法な社債発行を実施した。社債発行は、VTPと深いコネクションがあるとされるサイゴン商業銀行(SCB)を介して行われた。