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北中部地方トゥアティエン・フエ省人民裁判所は21日、昨年7月末に同省フエ市で発生した宝飾品店強盗事件の裁判で、当時現職警官だったゴ・バン・クオック被告(男・39歳)に禁固8年3か月の実刑判決を下した。
この事件は、同省ビンディエン(Binh Dien)刑務所で刑務官を務めていた被告が、自動小銃「AK-47」を構えてチャンフンダオ(Tran Hung Dao)通りにある宝飾店「タイロイ(Thai Loi)」と「ホアンドゥック(Hoang Duc)」に次々と押し入り、発砲してショーケースを割り、中にあった宝飾品を強奪したというもの。被告は、「貧しい人々の金だ!」と叫びながら、奪った宝飾品を店の前のチャンフンダオ(Tran Hung Dao)通りにばらまいた。
被告はこの裁判で、資産強奪罪で禁固7年、軍事兵器の流用および不法使用の罪で禁固1年3か月の判決が言い渡された。また、民事責任について、宝飾店「タイロイ」は6億VND(約364万円)相当の金品が損害を受けたことを証明する資料を提出できていないが、この他の民事賠償を求める権利を有している。一方、宝飾店「ホアンドゥック」は被害がなかったため、賠償は求めなかった。
なお、中部法医学精神医学センターが行った精神鑑定によると、被告は犯行以前から現在に至るまで、器質性パーソナリティ障害を患っており、認知機能の障害や不適切な行動パターンが見られるという。